- 忌野清志郎が好きな音楽の中には 60年代のニュー・ロックやリズム&ブルースがある
- ソウル・シンガーのオーティス・レディングからも 清志郎は多大な影響を受けている
- 自身が選ぶベスト・アルバム100枚という雑誌の企画でも オーティスのアルバム「オーティス・ブルー」を選んでいる
- 清志郎は そのオーティスが活躍していた リズム&ブルースの聖地メンフィスを訪ねた
- メンフィスでは名誉市民として受け入れられ かつてオーティスのバックを務めてたバンド
- ブッカーT&ザ・MG'sを迎えて ソロ名義でもアルバム「メンフィス」を録音した
- プロデュースを務めたのは MG'sのギタリストでもある メンフィス・サウンドを支えてきた男 スティーヴ・クロッパー
- スティーヴ・クロッパーは白人ながら スタックス・レコードの専属ギタリストとして
- 数多くのソウルやリズム&ブルースのレコーディングで演奏した
- 同レーベルで専属で演奏していたミュージシャンたちは やがて気が合う仲間とグループを結成するようになった
- そのひとつがブッカーT&ザ・MG's
- 多くのソウルのレコーディングに参加している
- 中でもオーティス・レディングとの録音は ザ・MG'sにとってもこの上なくソウルフルな経験となった
- ザ・MG'sと清志郎は初対面ながら意気投合 後にMG'sを日本に呼んで共演コンサートも開催した
- 清志郎にとっての初のソロ・アルバムは 1987年の「RAZOR SHARP」
- 「RAZOR SHARP」も海外録音アルバム
- 録音場所はロンドン
- 共演したバンドはブロックヘッズ ブロックヘッズは ロンドンの市民には絶大な人気を誇る
- ロンドンっ子のヒーロー イアン・デューリー率いていたバンド
- リズム&ブルースやファンクロックンロールを英国流に表現するバンドだった
- ブロックヘッズのキーボード奏者ミッキー・ギャラガーは バンク・バンド、クラッシュにも関係が深い音楽家
- ベースのノーマン=ワット・ロイは後にウィルコ・ジョンソン・バンドで活躍 鮎川誠とも共演している
- 忌野清志郎は1951年生まれ
- 中学生時代に同級生だった小林和生、破廉ケンチとバンド、ザ・クローバーを結成
- 高校時代にはザ・クローバーの発展形とも言える ザ・リイメインダーズ・オブ・ザ・クローバーを結成
- バンド名は「クローバーの残党」を意味している
- さらにバンドは解散後に発展
- バンドは「クローバーの残党の続き」を意味する名前で RCサクセションと名づけられた
- 東芝が主催する「カレッジ・ポップス・コンサート」でオーディションに上位入賞
- 1970年「宝くじは買わない」で東芝音工(現EMIミュージック)からデビューした
- 翌年、清志郎はフォーク・デュオの古井戸で活躍していたギタリストの仲井戸麗市と意気投合
- 共作した曲が井上陽水の大ヒット・アルバム「氷の世界」に収録されたことから広く注目を集めた
- 「氷の世界」は日本初のミリオンセラー・アルバムだった
- RCサクセションはスタート時点ではフォークを歌っていたが 独自の味わいと広い音楽性で
- フォーク・シーンの枠の中に留まることはなかった
- 清志郎にとって東芝からデビューしたことは 自身の音楽性を広げるのにも大きく影響を与えた
- 当時、東芝音工ではニュー・ロック・ベスト・リシーズというくくりで 最新の海外のロックを日本で売り出していた
- CCRやザ・バンドも69年頃から国内盤を発売していた
- ヒューストン・フィアレスなど今ではレアなレコードも発売
- 清志郎は東芝のレコードを片っ端から聴くことができたため この時代のニューロックに多大な影響を受けている
- ライヴ・アルバム「THE DAY OF R&B」は 1982年横浜アリーナで開催された 歴史的なイベント・コンサートの模様を収録したアルバム
- この年、清志郎は坂本龍一とのデュエットで「い・け・な・いルージュマジック」をヒットさせていた
- 当時は漫才ブームの真っ只中で
- 「オレたちひょうきん族」では明石家さんまと島田紳助が パロディ・ソング「い・け・な・いお化粧マジック」を歌っていた
- 広くお茶の間で人気を獲得していた清志郎は
- 自身が敬愛するソウルやリズム&ブルースの 尊敬すべきオリジネイターたちを紹介する企画ライヴを開催した
- サム・ムーアとチャック・ベリーがコンサートに参加した
- 一説によれば清志郎が本当に呼びたかったのは サム・ムーアとブルース・ブラザースだったとも言われている
- 「ブルース・ブラザース」とはジョン・ベルーシとダン・エイクロイドによる ブルース・シンガー・コンビを題材にしたコメディ映画
- 映画の大ヒット後も演奏陣はブルース・ブラザース・バンドとして活動を開始した
- ブルース・ブラザース・バンドのサウンドの要は かつてブッカ・T&ザ・MG'sにいたスティーヴ・クロッパー
- クロッパーは後に清志郎と晴れて共演を果たすことになった
- ヒット・チャートで活躍しながらも 個性的かつグルーヴィな音楽性を保つバンドは 日本には数えるほどしか存在しない
- 70年代から80年代にかけて その頂点に君臨し続けたのが RCサクセションやサザン・オールスターズだった
- RCサクセションの作品は社会的に物議を醸すこともあった
- 東芝から発売されるはずだったアルバム「COVERS(カバーズ)」は 急遽発売中止となった
- 東芝による発売中止の新聞発表コメントは 「素晴らしすぎて発売できません」というものだった
- RCサクセションは1991年 無期限活動休止となった
- その後も清志郎はソロだけでなく
- 忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS
- LOVE JETS や リトル・スクリーミング・レビュー
- 忌野清志郎&2・3'Sなど 様々なバンドでも活躍
- 1991年に結成したユニット トーサンズで歌った「パパの歌」や「犬の子」も根強い人気を放っている
- TV「野ブタ。をプロデュース」での本屋の主人役や 映画「妖怪大戦争」での妖怪のボスぬらりひょん役をはじめ
- 配役としても 飄々とした独特の存在感で 忌野清志郎にしか 絶対に出せない味で 唯一無二の存在である







