デンマークの環境教育

 

デンマークでは、教育省が2008~2009年度教育事業の中で「気候変動・環境」科目を扱うよう、生徒、教師、学校に呼びかける特別な取組みを行っている。

対象となるのは小・中学校、高等学校および青少年向けの教育プログラムである。教育省の取り組みは基本的に次の通り5つの観点から構成されているが、各校の教育プログラム内容、生徒の学力、教師の指導力などに応じて異なる形式がとられている。

知識

私達が地球の環境・気候、そしてこれに影響を与える要因について知っていることは?

行動と態度

地球温暖化を食い止めるために何ができるか?

技術と社会

今日存在する技術や生産様式のかなで温暖化を食い止めるために役立つものは何か?

将来展望

将来の持続可能な技術、慣習、普及

社会経済

以下を含む気候変動に関する問題

a) 気候変動および環境を向上させる努力は経済成長にどのような影響を与えるか?

b) 気候およびエネルギー政策に関する安全保障

プロジェクトは以下の通り

  1. ウェブサイト「www.klimaundervisning.dk」上での全国展開/ネットワーキングプロジェクト:学習ツールデータベース、ダイアリー、環境教師のネットワーク、環境ファシリテーター(高度レベルプログラム、ミュージアム、非公式学習環境などを提供する組織や企業)のネットワーク、会合、講師ミーティング、など。
  2. デンマークの教育ウェブサイトポータル「EMU」:
    小・中学校、高等学校、職業訓練/教育向けに「環境」トピックを新設
  3. 2大プロジェクト「Climate Education(環境教育)」と「Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)」の連動
  4. その他、全国展開の準備ができた時点でwww.klimaundervisning.dkに掲載される各種教育プロジェクトの支援

ウェブサイトwww.klimaundervisning.dkについて

これは、デンマーク教育省に代わりデンマーク・サイエンス・コミュニケーションが管理するプロジェクトで、小・中・高等学校の教師を対象に気候変動・環境について教えることへの関心を高めるためにつくられた。(klimaundervisningとは「気候変動について教える」の意)このサイトから教師達は気候分野の各種教育ツールや学級活動についてその概観をみることができる。 気候に関する重要な教育ツールの説明・リンク先も掲載されているが、これらツールの提供者は、出版社、博物館、科学センター、企業、組織・団体など広範囲にわたる。また、関係のある活動やコース提供についてのカレンダーもアップされている。

プロジェクトの一環として2つのネットワークがある。一つは、気候について教えることに関心を持つ気候教師のネットワークで、もう一つは、教師が使用する教育ツールやコースを提供する気候コミュニケーターのネットワークである。これらのネットワークではニューズレターが配布され、双方の存在がもたらすメリットを享受し合っている。特筆すべきは、気候コミュニケーターのネットワークメンバーが、気候教師のための一連のイベントを主催していることである。

なお、気候教育に関する資金は、教育省が負担している。 デンマークの教育大臣であるBertel Haarder氏は、2008年初頭の第1回会議でこのプロジェクトを立ち上げた。この会議の後、地域会議が5回開かれている。

ウェブサイトwww.klimaundervisning.dk はこちら: http://www.klimaundervisning.dk

デンマークの教育ウェブサイトポータル「EMU」について

EMUは、デンマークの教育界共通のポータルである。EMUウェブサイトには小・中・高等学校の生徒向けの気候変動に関する科目がある。 この科目「気候変動」は、EMUサイト内の気候変動関連ページやその他国内外の気候変動関連サイトにリンクしており、教師に利用されている。

EMUウェブサイトはこちら: http://www.emu.dk/tema/klima/ (デンマーク語のみ)

ウェブサイトwww.ubuportalen.dkについて

www.ubuportalen.dkは、デンマーク教育省の協力・資金援助を得てデンマークUNESCO協会が立ち上げたウェブサイトである。

2005年に「国連持続可能な開発のための教育の10年 2005-2014」と連動してつくられたこのホームページには、出典、リンク、記事、更なる知識を得るための推薦図書、教育例、そして公式・非公式な教育制度における持続可能な開発にどう取り組むかについての実際の適用例などが掲載されている。

バラエティ豊かなテーマの中に、持続可能な開発のコンセプトへの広範な取組みがみられる。子供達や青少年が、世界の資源の配分について民主的な議論に参加できるよう、文化的な科目だけでなく自然や社会科学に関しても十分な知識やスキルを身に付けてもらえるようにするのは、教育セクターの義務であるとしている。

www.ubuportalen.dk上の各種テーマでは、気候変動に関する問題も取り扱っている。特に、この中でリンクが張られる教育的ゲームやその他教育資料は、いかに私達一人ひとりの市民が、私達が直面している気候変動に関する開発に影響を及ぼす可能性を持っているかについて議論する際のアイディアを提供してくれる。

www.ubuportalen は、環境、経済、社会、文化といった各方面の相互作用について示してくれるサイトである。

ウェブサイトwww.ubuportalen.dk はこちら: http://www.ubuportalen.dk

 

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