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エコプロダクツ2008 レポート

ecop10  開催

 今年で10 回目を迎えたエコプロダクツ展が2008年12月11日から12月13日、東京ビッグサイトで開催された。 WARATTE 編集部は、この展示会を "ecop10" と称してレポートしたいとおもう。

 展示会立ち上げ当初に100万人の来館、100兆円の経済効果と掲げた目標は、 2007年ベースで、来館者16%、経済効果60%の達成と聞く。

 日本の低炭素社会の夜明けは遠し、という印象であるが、 そもそも、目標設定のあり方が、どことなくGDP 的で20世紀の頭で考えているところに、 地球環境危機を乗り越える本気度が感じられない。 主催者は言う、「21世紀は環境革命だ」、と。 産業革命で環境を破壊し、金融革命で人心を破壊し、次の環境革命で人類はいったい何を破壊するというのだろう。

 欧米が先駆けた大革命の歴史に、今度こそは日本が、にっぽん独自の思考回路で世界をリードして、循環型の低炭素社会を目指そうではないか。

 

細分化された産業構造 見えない将来の低炭素社会の姿

 ecop10 には750もの企業や団体が参加した。会場の賑わいはその証だと思うが、出展者側の熱意が見学者側に伝わっているのか疑問が残る。

 展示されたすべてのプロダクトは低炭素社会に向けた熱心で前向きな取り組みの成果であることは疑う余地はないのだが、 個々のプロダクトがどのような未来を映しているのか、その姿が見えてこないのだ。

 細分化された産業構造の上で、各企業や団体の活動があるとするならば、 ecop10 に出展されたプロダクトは、企業や団体の活動の範囲内のベストソリューションであるといえる。

 しかし、個々のプロダクトが、未来の低炭素社会にどのようにつながっていくのか、 未来に実現したい低炭素社会の未来像が無いにもかかわらずプロダクトだけが提案されている。 今回の ecop10 で強く感じたことである。

 低炭素社会を創り出すキーワードに、「絆(つながり)」と「循環」がある。
政界、財界、産業界、学界、企業グループ、地域が大きな枠組みでつながり、 governance(ガバナンス)力をもって推進する。 この推進力の担い手が不在なことが現状の課題ではないだろうか。

 

バイオマス・ニッポン

 「絆(つながり)」 と 「循環」 というキーワードで今回注目したのがバイオマス。 バイオマスとは、生物由来の有機性資源で、石油や石炭などの化石資源と違って持続的に利用でき、 焼却しても新たな二酸化炭素を発生させない (植物の成長過程で光合成により大気中の二酸化炭素を吸収しているため、大気中の二酸化炭素の増減に影響を与えない=カーボンニュートラルと考えられている)。 ecop10 では、「バイオプラスチック化」 「バイオディーゼル燃料化」 「エネルギー化」 「堆肥化、飼料化」 等、様々な資源として利用可能なバイオマスの最前線の事例を57のブースで紹介していた。

 社団法人日本有機資源協会のブースでは、 『知ろう!見つけよう!バイオマス!』 というタイトルで バイオマスの現状と関連商品をわかりやすく展示。 バイオマスマーク認定事業者各社によるブロック玩具、文房具、雑貨などバイオマスプラスチック製品や、生分解性プラスチック製品として、 トウモロコシのでんぷんから作られる不織布を使用し、地中でバクテリアなどの働きで生分解されるためゴミにならない植栽用ビオポットといった製品が目を引いた。 特に後者に挙げた生分解性プラスチックは、自然界に生息する微生物によって分解し最終的には水や二酸化炭素に変わるもので、絆あるいは循環という考えを明確に示してくれる。今後の発展に大いに期待したい。

 

バイオマスって、なんだろう?

バイオマスマーク商品って、品質は?

石油がなくても、プラスチックが作れる、ってホント?

 

 

社団法人日本有機資源協会ウェブサイト
http://www.jora.jp/

日本バイオプラスチック協会(JBPA)/バイオプラ誌普及会ウェブサイト
http://www.jbpaweb.net/

 

MAKE the RULE  キャンペーン

MAKE the RULE

 MAKE the RULEキャンペーンは、CO2などの温室効果ガスの削減目標を定め、 その目標達成のために温室効果ガスを確実に減らす制度作りを求めるキャンペーン。 温室効果ガスを大幅に減らす目標と、そのために必要なしくみをつくることを提起し、各党の政治家に働きかけ、法律がつくられることをめざしている。

法律を作ろう!
 気候保護法案実現に向けた具体的なアクションプランを実行する Make the Ruleキャンペーン実行委員会。
詳しい取り組み内容は、ウェブサイトで確認まで。
http://www.maketherule.jp/

 
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