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地球データマップ 都市文明とヒトのゆくえ




<KIKI>
「 地球。
そこには、1千万種ともいわれる生き物と、 70億近い人々が暮らしている。
私もその一人。
でも私は、この地球に起きている様々な問題をうまく想像できない。
そういう問題に対して、自分が何をすればいいのかも、わからないでいる。
地球の現状を現したデータマップを手がかりに、地球のこと、未来のことを、私なりに考えてみようと思う。 」

「 私が暮らす巨大都市 東京。
都市は、まるで生き物のように成長し、高層ビルが次々に建てられていく。
都市とそこに生きる私たちヒトは、こうれからどうなって行くんだろう。 」

これは、世界の人口の分布を表した地図。
世界の人口は66億あまり。
毎年7000万人増えています。
特に都市の人口が急激に増加しています。
人口1千万以上の巨大都市の数は、30年前は3つだったのが、
今(2005年)では20になりました。

世界中で人びとは、豊かさや便利さを求めて都市に集まっています。 2008年には、史上初めて人類の半分以上が都市に住むことになります。

世界の大都市2005年
 

都市への人口の集中は、いろいろな問題を引き起こしています。
タイの首都 バンコク。 経済成長に伴い、この50年ほどで人口が5倍に増えました。 渋滞と車の排気ガスによる大気汚染が深刻化しています。

東京は、周辺地域も合わせると3400万人が暮らす巨大都市圏です。 そこには、富と人口が集中しています。

東京は消費の中心地。 繁華街は活気に溢れ、流行のブランドものが並びます。

一方、地方では人口が減り、大型店の進出もあって、昔からの商店街は寂れるいっぽうです。

タイ、バンコク、大気汚染
 

<KIKI>
「 私たち人間は、文明を発展させ都市を拡大してきた。
人間は、他の動物と違う特別な存在なんだろうか。
そんなことを考えて地球上で最もヒトに近い動物チンパンジーに会いに行った。
チンパンジーは、700万年前に進化の過程でヒトと分かれた。
DNAは、ヒトと99%同じだと言う。
子どもを大切に育てたり、道具を使ったり。
確かにやっていることは、人間とそっくりだ。
たった1%しかDNAは違わないのに、私たちは文明や都市を創り、今では柵のこちら側に居る。 」



ヒトの来た道



<KIKI>
「 チンパンジーと分かれたヒトの祖先は、
永い時間をかけて進化をして来たと言う。
国立科学博物館に並ぶのは、いろいろな場所でみつかった骨から復元したヒトの祖先。 時代を遡ると、最後にこの女性に辿り着く。
名前はルーシー。
350万年前のアフリカに生きていた。
ルーシーさん、私たちはどこから来たの? 」

ルーシー
 

人類誕生の地 アフリカ エチオピアの乾燥地他です。
ルーシーの骨は、ここで1974年、考古学者たちによって発見されました。

人類誕生の地、アフリカエチオピアの乾燥地他
 

学名、アウストラロピテクス・アファレンシス
チンパンジーと分かれて進化したヒトの祖先です。
身長140センチのアウストラロピテクスは、骨盤の形から、既に二足歩行していたと考えられています。 その後、その子孫は、300万年以上かけて、何回も枝分かれをしながら、進化を重ねました。
しかし、それらは、ある一つの系統だけを残して、全て絶滅しました。 その生き残ったグループが、およそ20万年前、アフリカで巨大な脳を持つヒト、ホモサピエンスへと進化したのです。

アウストラロピテクス・アファレンシス
 

7万年前に、ヒトは、アフリカを出てユーラシア大陸へと広がりました。 更に、東アジアに居たグループが、シベリアを通り、およそ1万年前に南アメリカ大陸に到達。 こうして、ヒトは世界中に住み着いたのです。

ヒトの拡散
 

南アメリカのアルゼンチン南部、パタゴニア平原
洞窟に太古の壁画が残されています。 赤い染料で描かれた様々な動物たち。 狩猟採集生活をしていた人たちが、自然への感謝の思いを込めて描いたものと考えられています。

パタゴニア平原の壁画
 

日本列島に住み着いた人たちもいました。
縄文人です。
彼らは、1万年もの間、狩猟採集の生活を続けました。
木の実を集めたり、動物を捕まえたり。
自然と調和して暮らしていたのです。
こうした縄文時代からの狩猟採集の文化は、日本の山里に今も残っています。

日本列島に住み着いた人たちもいました
 

ここは、宮崎県の山奥にある椎葉村(しいばそん)
ここの人たちは、代々、野生のイノシシなどを捕まえる猟を行ってきました。 獲物は、神様からの授かりもの。 必要以上は捕りません。 イノシシを授けてくれた山の神への感謝を込めて、毛を一掴み捧げます。 自然への畏れや感謝の思いが昔から受け継がれています。

宮崎県椎葉村
 

狩猟採集の暮らしを続けていたヒトに、およそ1万年前、転機が訪れます。 西アジアでの農耕の開始です。 ヒトは自然をコントロールし、食べ物を作るようになりました。  文明のスタートです。

18世紀には、ヨーロッパで産業革命が興ります。 便利さや快適さを求めて、石炭や石油など地下資源を使うようになったのです。
今や地球の環境を破壊するまでになった産業文明。 自然に背を向けてきたヒトが、行き着いた姿です。

世界の人口は、産業革命以降、爆発的に増えました。
人類の進化の歴史を1年に例えると、産業革命が起きたのは、大晦日の深夜11時40分過ぎ。 私たちがあたりまえに思っているこの産業文明は、人類史ではごく最近の出来事なのです。

人類の進化の歴史を1年に例えると産業革命が起きたのは大晦日の深夜11時40分過ぎ
 


文明とは



<KIKI>
「 産業文明に生きる私たち現代人。
便利さや経済効率を追求し、人工的な都市環境を作り上げてきた。
最近では、携帯やコンピューターまで生み出し、バーチャルな世界に子どもの頃から浸っている。
生き物としてのヒトは、どこへ行くんだろう。 」

「 動物学者の小原秀雄さん
小原さんは、ヒトという動物が、なぜこうも野生動物と違うのかを問い続けてきた。
そして、ヒトは自己家畜化する動物だ、と考えるようになったという。 」


小原秀雄さん
「 人間というのは、自分たちの文明なりなんなりで作った中で、自分を家畜ののように飼いならしてきたんじゃないか、と考えられる。 人間が自分で囲いを作ってますから、それは家畜に例えると馬や牛を囲いの中に入れたのと同じようなことです。 食べ物も、野生の動物は自分で捕らなければいけないんだけど、 人間は自分から、社会的にいろんな意味で、作ったものを食べるというふうになってきて、 餌を食べるのも家畜と似てきてるんで、どうもそういう意味で、体つきが家畜と似てきたんじゃないかと、 研究者の間で問題になってきています。 」


例えば、家畜の一つブタ。
野生のイノシシを肉を取るために人間が数千年かけて飼いならし、家畜化したものです。 安全な環境と餌を人間から与えられるうち、ブタはイノシシとはなかり違う動物になりました。
野生のイノシシは、体中に毛が生えており機敏に動くことのできる動物です。 しかし、ブタは毛が短くなり、体に脂肪がついて、鼻も短くなりました。 他にも、ウシやウマ、イヌなども人間が野生動物を家畜化したものです。
安全で快適な環境と餌が与えられることで、動物たちは、形や性質が変わってきたのです。 都市に住む現代人も、同じように安全で快適な家に暮らし、食べ物はお金で買ってきます。 つまり、家畜と同じような環境を自ら作っていると言えるのです。

ブタとイノシシを比較する
 


人工環境に生きるヒト



<KIKI>
「 自然から切り離された人工的な環境に暮らす私たち。
マンションと呼ばれるエアコンの効いたコンクリートの箱。
どこかで作られて運ばれてくる食べ物。
それによって私たちヒトにも何か変化が現れているのだろうか。 」

「 700万年前にヒトと分かれた野生のチンパンジーと比べると、
私たちヒトは、体の毛が短くなり顔が平になった。
小原さんは、これはブタなどの家畜に起きたのと同じ変化だという。
そして、文明が進む中で、こうした自己家畜化が行き過ぎることを心配している。
例えば、生き物としての抵抗力が弱まるという問題だ。 」


小原秀雄さん
「 私たちは、文明化が進むと共に、自分たちのところでいろんなものを排除していくんです。 病気にかからないように、いろんな病原菌だとかを排除していって、 非常にきれいになったんだけど、その結果として、本当に人間が元気になって強くなったかというと、 そうとも言えないところもありますよね。 」

「 人間の中に自然性があるというのを忘れてはいけない。 社会的な、文化的な人間としての便利さや快適さとかというようなことだけではなくて、 ヒトとしての、生物としての自然的な性質をうしなっちゃいけない。
人間の内なる自然の声を聴け、というようなことはとても大事なことだと思います。 」


<KIKI>
「 私たちは、文明を発展させ人工的な環境を作るのが進歩だと思ってきた。
でもそうすることで、ヒトは地球のこの自然に、背を向け続けてきた。
更に私たちは、内なる自然も見失いつつある。
このまま行ったら、私たちはどうなってしまうんだろう。 」

これは、アメリカの科学者グループによるシュミレーションです。 今のままでは、環境破壊や資源の減少、食糧不足などで、文明は限界に達し、やがて人口も減っていきます。

しかし一方で、消費を減らし、環境破壊を防ぐなどしたら、持続可能な社会にできると言います。

持続可能な社会、アメリカの科学者グループによるシュミレーション
 


未来へ



そのための取り組みの一つが、エコビレッジ。 自然と調和した持続可能な暮らしを目指す人びとが、都市を離れ集まって暮らす集落で、世界各地で始まっています。 デンマークにあるエコビレッジでは、150人あまりが野菜を育て、自給自足に近い暮らしをしています。 電気は風力発電でまかないます。 家の北側の屋根は、芝生で覆われています。 一年中気温が低いため、部屋の熱を逃がさない工夫です。 南側からは太陽熱を取り入れ、冬でもほとんど暖房しなくてすみます。 都会の便利さや快適さより、自分の体を動かして農作業をし、自然と調和した生き方をしたい。 そう考える人たちが、各地でこうした生活を選び始めています。

ビルが立ち並ぶ都市の中で、その屋上を利用して、自然とのつながりをとり戻そうとする動きもあります。 この幼稚園では、屋上に菜園を作っています。(屋上菜園) 子どもたちは、ここで土に触れ命を育てるよろこびをあじわいます。 都会でも、自然を実感し、自分で食べ物を作ることもできるのです。

<KIKI>
「 東京の郊外に縄文時代の遺跡があった。(田端環状列石(東京・田町))
石を円く並べたストーンサークル。
数千年前、私たちの祖先は、ここで自然や宇宙との絆を確かめ、
その恵みに感謝して祈りを捧げていたのだろう。
長い長い道のりを歩んできた私たちヒト。
再び自然とのつながりをとり戻し、持続可能な未来を選びたいと思う。 」

 

14 Aug. 2008
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