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地球データマップ
どうする大量消費社会


2008.11.22



KIKI
地球。 そこには、1千万種ともいわれる生き物と70億近い人びとが暮らしている。 私もそのひとり。 でも、私は、この地球に起きている様々な問題をうまく想像できない。 そういう問題に対して自分が何をすればいいのかもわからないでいる。 地球の現状を表したデータマップを手がかりに、地球のこと、未来のことを私なりに考えてみようと思う。


南太平洋に浮かぶイースター島。 巨大な石像 モアイで知られています。 しかし石像を作った文明はもはやありません。

島にはほとんど木が生えていません。 文明が滅びた原因は森林破壊でした。 人口が増え、家やカヌーを作るために木をどんどん伐ったのです。 さらに、人びとは競い合うように石像を作り、それを運ぶためにも木を沢山使いました。 その結果、土地が荒れ農作物が採れなくなったのです。

飢えた人びとは、食料を求めて争いました。 一時は、1万5千人あった人口が19世紀には100人あまりに。 残されたのは巨大な石像だけでした。 限られた島の中で資源を浪費したことが文明の滅亡を招いたのです。

イースター島
 

KIKI
資源を大量消費し環境を破壊し続けている人類。 この現代文明もいつかイースター島のようになるかもしれない。
私にはそんな不安がある。



大量消費




私たちはエネルギーなものを大量に消費しています。 世界のエネルギー消費量は、この100年ほどで急速に増えました。 その大部分は、石油や石炭、ウランなどの地下資源から得られます。 なかでも現代文明を支えているのが石油。 石油は、発電をしたり自動車を走らせたりするために大量に使われています。

24時間煌々(こうこう)と輝くコンビニエンスストアー。 電気消費量は一般家庭の30軒分です。 全国に4万店あるコンビにを併せると、なんと名古屋市の電気消費量に匹敵します。

世界のエネルギー消費
 

石油などを燃やしてできる二酸化炭素の各国の排出量。 欧米や日本のほか、経済成長が進む中国やインドの排出も大きくなっています。

各国のCO2排出量
 

こちらは、各国の自動車の台数。 世界には6億台もの車があり、日本では2人に1台。 車社会の広がりが二酸化炭素を大量に生み出しています。

各国の自動車台数
 



地球温暖化



二酸化炭素などの増加は、地球温暖化につながるとされています。 このまま温暖化が進むと、海面が上昇し、異常気象や食料不足などが起きるといわれています。

2007年7月。新潟中越沖地震が柏崎刈羽原子力発電所を直撃し火災が発生。 原発が止まり、電力会社は節電を呼びかけました。 二酸化炭素が出ない原子力発電は温暖化対策になるとされています。 しかし、今回の事故でエネルギー問題をどうするのか。 人びとは改めて考えさせられました。 また、原発からは放射性廃棄物が出ます。 その処分も大きな課題となっています。



地下資源



KIKI
エネルギーと共に私たちは物も大量に消費している。 例えば自動販売機でいつでも買えるジュース。 その缶は、アルミや鉄などの地下資源でできている。


オーストラリア北部 アーネムランド。 森を切り開きスルミニュウムの原料ボーキサイトが多量に掘り出されています。 その処理には薬品が使われます。 その際に出る排水を溜めるために作られた巨大な池。

ボーキサイトの採掘で大きな影響を受けている人たちがいます。 太古からこの辺りで魚や獣などを捕って暮らしてきた先住民 アボリジニ。 伝統的な暮らしを続けるのが難しくなってきています。 この日は、一時間かけて収穫はわずかカニ1匹でした。

アボリジニの代表 ミック・ドッジソンさん
「環境問題。例えば、排水用の溜池は何世代にも渡って存在し続けます。もう元には戻りません。」

オーストラリア北部アーネムランド
 



大量消費とが経済成長



人間は地下から様々な資源をとり出して使ってきました。 物を大量に作って消費することが経済成長につながるよいことだとされてきたのです。 使った後には、大量の廃棄物が出ます。 プラスチックや金属などは、埋めても分解されず土にかえりません。

そうしたゴミは、他の生き物たちをも苦しめています。 例えばウミガメです。 毎年、多くのウミガメが死んで浜辺に打ち上げられます。 解剖すると意外な物が出てきました。 海に漂うプラスチックの袋を餌のクラゲと間違えて飲み込んでいたのです。

KIKI
道端に捨てられたペットボトルや空き缶。 人間が作った土にかえらないものだ。 でも捨てるとき、そんなことは考えないのだろう。 何で私たちはこんなにゴミを出してしまうのか。
以前は、飲み物の容器はガラス瓶で洗って再利用されていた。 でも今は、ペットボトルや缶が多い。 捨てればゴミになるし、リサイクルにもエネルギーがかかる。



使い捨てをやめる



KIKI
消費を減らし、使い捨てをやめる。 その方が本当は気持ちがいいはず。 そんなことを考えてたら面白い店に出会った。 無駄なものを買わずに、使わずにのズーニー運動(ZOONY)。 このお箸は持ち運びしやすいように組み立て式になっている。
できることから楽しんでやる。 そうすればきっと周りに広がり、やがては大きな力になる。


KIKI
エネルギーをなるべく使わない暮らしは出来ないだろうか。 或る発明家を訪ねてみた。

発明家 藤村靖之さん。 見せてもらったのは電気を使わない非電化冷蔵庫。 でもいったいどうして冷えるんだろう。

非電化冷蔵庫は、外の陽の当たらない所に置いておく。 ポイントは上にある放熱板。 夜、ここからどんどん熱が逃げていき、中が冷えていくようになっている。 断熱材で囲まれているので、夏の日中でも中は7~8℃に保たれる。

藤村さんは非電化製品をモンゴルにも広めている。 冷蔵庫は遊牧民に大人気。 電気が無い途上国に非電化製品はぴったりだ。

汚れた水を飲んで命を落とすアフリカの子供たちのため、 薪を使わず太陽熱で水を殺菌する装置も作っている。

様々な太陽熱調理器。 自然のエネルギーを上手く使えばいろいろなことが出来るんだ。

今まで省エネというと 「がまんする」 というイメージだった。 でも自分で工夫する暮らしって実は結構楽しいのかも。

発明家藤村靖之さん、非電化冷蔵庫
 



自然エネルギー社会へ



地下資源に頼らない太陽光や風力など自然エネルギーへの転換が世界各地で進んでいます。 例えば、デンマークは、石油や原子力に頼らず風力などを推進し、国内でエネルギーをまかなおうとしています。 そのために設けたのが環境税。 二酸化炭素を出すとその分税金がかかります。 一方、自然エネルギーには環境税はかかりません。 また、企業が省エネを進めれば補助金がもらえます。 人びとの良心に訴えるだけでなく、環境に配慮すれば金銭的に得になるしくみです。 作った電気は、電力会社に売れるため市民が自分たちで風車を建てるようになりました。 今や風力は発電量の2割を占め、二酸化炭素の排出量も10年あまりで1割も減りました。

環境税のしくみ
 

アメリカ ニューメキシコ州 タオス。 日差しの強い砂漠地帯です。 ソーラーラジオKTAOは、アメリカで唯一つ、太陽光発電のラジオ局です。 この辺りでは、電力会社に頼らずに太陽光発電で電気を自給している人たちがいます。 ミュージシャンやデザイナーなど、環境と調和した生き方を目指す人たちが100人ほど集まって暮らしているのです。

アメリカニューメキシコ州タオス
 

以前は、電気の需要をまかなうには巨大な発電所が必要だとされてきました。
しかし今、自然エネルギーにより、各地域で小規模に自給する動きが生まれています。

自然エネルギーにより、各地域で小規模に自給する
 

環境と調和した社会の手がかりは、もともと日本にもありました。
最近注目されているのが江戸時代の暮らしです。 鎖国をしていたため260年もの間、エネルギーも食料もほぼ国内でまかなっていました。 生活用具も建物も、みな木や竹など植物からできています。

江戸時代には、火鉢やかまどの灰を集めて肥料として売る灰屋。 古い傘の骨を(傘の古骨)回収する人など、さまざまなリサイクルビジネスがありました。 都会で出る人糞(下肥)も貴重な資源。 郊外の農村に持っていって肥料にし、作った野菜をまた都会の人たちが食べていました。

無駄になるものが無く、全てがうまくつながった江戸時代。まさに循環型社会でした。

江戸時代の循環
 


KIKI
江戸時代の暮らしにそのまま戻るのは難しい。 でもその知恵を今に生かすことはできるはず。

都心から数十キロ。 江戸時代に開拓された三富新田(埼玉県所沢市・三芳町)を訪ねた。

開拓当初から数えて10代目という森田隆雄さん。 ちょうど特産のさといもを収穫していた。
「昔から向こうに見える山林から落ち葉を掃いて堆肥にして、畑に戻してるって感じで。300年来やってるという話を聞いてます。」

今に残されている江戸時代の地割りの図。 農家はそれぞれ細長い区画を割り当てられた。 それぞれの長方形の区画の端には、雑木林がある。 コナラやクヌギの林からは、冬、大量の落ち葉がでる。 その恵みがここでの農業を支えてきた。 家畜の糞などを混ぜ、じっくり発酵させて堆肥を作る。 春にはこれを畑に蒔き、豊かな実りを得てきた。

雑木林で採れる薪も大切なエネルギー源。 炊事や暖房などに使われてきた。 昔から受け継がれてきた循環を続けていれば自然は豊かな恵みを与えてくれる。

大量消費の社会から自然と調和しすべてが循環する社会へ。

 

22 Nov. 2008
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