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どう描かれたの? 明治ニッポン
~風刺画に見る世界の「目線」~


掲載:2009.08.19



明治維新を向かえニッポンは西洋文明を取り入れ近代化を進めました。
いわゆる文明開化です。

こちらは当時のニッポンを描いた風刺画。
外国人が描いたものです。
開国し世界の国々と付き合きあい始めた明治ニッポンは、海外からどうみられていたのでしょうか。

チャールズ・ワーグマン作
チャールズ・ワーグマン作
 

明治時代の風刺画雑誌。
「THE JAPAN PUNCH」(1862~1887年)
横浜の外国人居留地で発行されたもの。

THE JAPAN PUNCH
 

「I like only civilization !」 文明だけが好きです。
きどっている。
羽織にズボン履いて靴履いてベルトに刀を刺している。

チャールズ・ワーグマン作
 

イギリス人が、そうですかさんを紹介
ロシア人が、そうですかさんは何か欲しいですか。
そうですかさん、「貴方達のクラブに入りたい(一員になりたい)」

ジョルジュ・ビゴー作
 

1876年、アメリカ人が描いた風刺画。
アメリカ人「もうすぐアジアに手が届くぞ」
ロシア人「わしの方が先じゃ」
日本はこの絵には描かれていなかった。

フランク・ベリュー作
 

これは明治維新直前、日本をめぐるヨーロッパの国際情勢を表現した
フランスの風刺画。
日本を象徴する日本刀、その上で回っているこま。
それはヨーロッパの列強諸国が微妙な均衡を保っていることを表現している。
日本の開国によって一機に押し寄せた列強諸国ですが、
このようにヨーロッパの列強が互いに牽制しあっていたため
日本での利権を巡る争奪戦を不可能にした。

オノレ・ドーミエ作
 

鹿鳴館での社交。
やれやれ終わった。
早く靴と洋服を脱ぎたい。

ジョルジュ・ビゴー作
 

1989年、フランスの雑誌に載った風刺画。
日本人の古道具屋が外国人相手に商いをしている様子。
文明開化の影には問題もありました。
絵画や陶器など日本の美術品が大量流出していたのです。

欧米の文化に価値があり日本の伝統文化に価値がない。
そういう考えが広まっていた。

ジョルジュ・ビゴー作
 

鹿鳴館に集う日本人の様子を描いた風刺画。
男女のカップルが鏡を見ている。
鏡に映っているのは猿のカップル。
日本人は西洋の文化を取り入れてはいるが、うわべだけで猿真似に過ぎない。

作者ビゴーは浮世絵に憧れて日本にやって来た。
日本のことがとても好きだった。
しかし、日本に着てみたら文明開化といいながら、
日本は伝統文化を大切にしない姿を嘆いて、こうした風刺画を描いた。

ジョルジュ・ビゴー作
 

1904年日露戦争当時、ロシアで発行された風刺画。
「コザックの朝食」
この風刺画はポスターにされロシア国内の通りや駅など
人目につきやすい場所に貼られた。
ロシアの人々の戦意高揚が目的。

コザックの朝食
 

1904年日露戦争当時、日本で発行された風刺画。
「鷲が島征伐」
ロシアの皇帝が双頭の鷲を紋章にしていたため、こういうタイトルがついた。

鷲が島征伐
 

1904年日露戦争当時、フランス発行された風刺画。
当時の日露の力関係がうかがえる。

1904年日露戦争当時、フランス発行された風刺画
 

ところが日露戦争で日本が勝利すると日本を見る世界の目が一変する。
1905年アメリカで発行された風刺画。
「世界の目」

世界の目
 

1905年、アメリカで発行された雑誌に描かれた風刺画。
地球の向こう側からなにやら怖い顔の日本の軍人が覗いている。
それに怯える列強の国々。
ここに傷だらけのロシアが描かれている。

1905年、アメリカで発行された雑誌に描かれた風刺画
 

1904年、ドイツで描かれた風刺画。
一番大きなダンベルを上げているのが日本。

風刺画というのは一つの歴史的な出来事にも様々な異なる見方がありことを伝えている。

風刺画というのは、「批判」するとか「抵抗」する、
そういう意味をもった絵だ。
例えば、「文明」や「風俗」を批判するとか、
もう一つは「政治風刺画」のような強い権力を弱いものが抵抗する。
そういう目的で描かれている。
(風刺画研究家 清水勲 氏 (帝京平成大学教授))

Erk作
 

 

Posted 19 Aug. 2009