♪ WARATTE SPECIAL ♪

TOMORROW 地球の奇跡、日本の農のめぐみ The miracle of the earth - agriculture in Japan いのちは支えあう 第3次生物多様性国家戦略 BIODIVERSITY

♪ WARATTE PHOTO REPORT ♪


♪ MAIL ♪

Your voice is welcome メールを送信する メッセージフォームをつかう



水の大切さを見直そう


日本ユニセフ大使 アグネス・チャン
編集:2009.08.21
掲載:2009.08.22



「TAP YOKOHAMA」というプロジェクトが今横浜で開かれています。
これは世界的な活動「TAP PROJECT」の一部です。
「TAP」というのは蛇口。
この「TAP」は水道水を指しています。
飲食店などで私たちがただでもらえる水。
飲むときに100円も募金を呼びかけられます。
そして、集まったお金は世界の子供たちに安全な水を提供するために使われているんです。
このプロジェクトは、2007年ニューヨークで始まって、既にアメリカ46の州、カナダ、ニュージランド。
東京にも広まってきました。
そして現在(2009年夏)、横浜で開かれているんです。

今現在、地球上で8億6000万人の人が安全な水が飲めないんです。
半数は子供です。
5歳未満の子供たちの5人に1人は、安全な水が手に入りません。
汚れた水で亡くなる子供たちは、1日4000人もいるんです。

しかも、発展途上国の水汲みは子供たちの仕事。
地域によりますが、毎日5キロ、10キロの道を歩いてわずかな水を汲んで来るんです。
半日以上かかってしまうこともあります。
そのせいで体を壊す、そして学校に行けない子供たちも大勢いるんです。

今、水の状況はどうなっているのか。
改めて考えてみたいと思います。

いうまでもなく、人間は水がなければ生きていけません。
私たちの体も60%は水分です。
この地球の表面も3分の2は水で覆われています。
でも97%は海水です。
淡水はわずか3%。
しかもそのほとんどが氷山の中に存在しているんです。
結局、人間が直接使える水の量というのは、だいたい0.01%なんだそうです。
その70%は農業用水。
工業用水は20%。
生活用水は10%です。
実際に人間が一年どのくらいの水を使っているかというと3兆5700億立方メートルです。
人間の使う水は年々増えてます。
100年前と比べれば、8倍も増えているんです。
人口は3倍しか増えてないんですから、一人当たり使う水の量が増えていると言われています。

国連の予測。
2020年アフリカだけでも、7500万人の人々が水不足で生活できなくなるのではないかと言われています。
そして、専門家によると、2025年、30億人が水不足になると言われているんです。
実は既に35カ国、水不足によって人々の生活がとても苦しくなっているんです。

そもそも人間が生きていくために、一日どのくらい水が必要かというと、2リットルです。
でも、発展途上国の人々はそのわずかな水が手に入らないんです。

じゃ先進国はどうなっているのか。
日本を例に出してみると、私たち一日使う平均水の量は242リットルです。
東京の場合は、370リットルです。
その差は明らかです。
一人当たり使う水の量が増えたというのですが、それは先進国の中で増えているんです。

そもそも、日本はとても水に恵まれている国です。
年間の降水量は、1800ミリメートル。
世界の平均は、1000ミリメートルですから、かなり恵まれています。
でも、恵まれているはずの日本はなぜか水輸入ナンバーワンと言われているんです。
それは飲み水ではございません。
いわいるバーチャル・ウォーターです。
目に見えない水です。

これは食べ物と直接関係しているんです。
日本の食糧自給率は41パーセント、つまり60%近くは食べ物を外国から輸入しているんです。
わずかな食べ物を作るために沢山の水が必要です。
例えば、1キロのトウモロコシを作るためには、1800リットルの水が必要です。
牛肉1キロ作るだけで、10万リットルの水が必要です。
沢山の食べ物を輸入するというのは、沢山の水を輸入するというのと同じなんです。
日本は海外の水に依存しています。
海外の水不足、水の汚染と、私たちは直接繋がっているんです。
2005年、日本が輸入した水の全体量は800億立方メートルです。
これは、一年間日本が使う水とほぼ同じ量です。(2005年統計)

沢山輸入してますね。
でも、日本は自分の食べ物を作る水の量も技術も環境も揃っているんです。
食べ物の自給率を上げれば、大切な水がその国の人たちのために残すことができるんです。

20世紀は火の世紀と言われていました。
人間が石油をはじめ、燃料を手に入れ、その恵みを受け発展してきました。
でも、繰り返しそのために争いが起き、沢山の人たちも犠牲になりました。

21世紀は水の世紀と言われています。
つまり、これから一番不足してくる資源は水ではないかと言われています。
きっとそのために争いが起き、沢山の人たちが犠牲になるのではないかと言われているんです。

無ければ生きていけない水。
節水するのは勿論。
身近な水源を使って生活を組み立てることも大切です。
他の国に負担をかけない。
日本の場合は、食料の自給率を上げ、そして水に対する知識を他の国に伝えることができます。
そして、既に水不足に苦しんでいる国への援助も、私たちのような大量な水が使える先進国の人たちの責任ではないかと思います。

青い地球。
これからも子供たちがきれいな水が使えるように、今から私たちは意識を高め、そして努力する必要があると思います。

 

Posted 22 Aug. 2009