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2009年国際生物多様性の日:今年のテーマは「侵略的外来種」

地球環境レポート

2009.04.14

今年の国際生物多様性の日(IDB: International Day on Biological Diversity)のテーマは、生物多様性に悪影響を及ぼし、環境、社会、経済、そして地球にとって大きな脅威となっている「侵略的外来種(IAS: Invasive Alien Species)」である。 生物多様性条約締約国および侵略的外来種関係者にとって、このIASの問題に関する認識を世界的に高め、その対処に向けて実際的なアクションを推進する良い機会となることが期待される。


侵略的外来種(IAS:Invasive Alien Species)とは?

What are Invasice Alien Species?

侵略的外来種とは、本来の生態系を離れて移動した先の環境や人間を含む生物の健康に悪影響を及ぼす植物、動物、病原菌およびその他生物である。特に、競争、捕食、病原菌伝播を通じて在来種の生存を脅かして生物多様性に悪影響を与え、生態系を破壊するものとされる。

(人間によって)本来の生息地ではない場所に移動し分布拡大した侵略的外来種は、地球上の殆ど全ての生態系の生物多様性に影響を与えており、生物多様性にとって最大の脅威となっている。17世紀以降、絶滅した動物の40%近くが侵略的外来種によるものとされている。

社会経済的、健康的、環境的に多くの犠牲を払い、ますます問題視される侵略的外来種は、土地をますます不毛にし、開発途上国の人々にとって最も重要な生活基盤となる農林水産業および自然体系の発展を脅かしている。そしてこれらの被害は、温暖化、公害、生息地の喪失、人間による攪乱によって更に悪化している。



侵略的外来種の発生原因と影響

Causes and impacts of invasive alien species

グローバリゼーションによる貿易、輸送、旅行業の拡大により、生物種は本来の生息地以外の場所へ簡単に侵入し分布拡大できるようになった。新しい生息環境が本来の生息環境と類似していれば、生物種は生き残り、繁殖していける可能性がある。ある生物種が侵略的になる条件は、その種が食物および生息環境を求める在来生物との競争で圧倒的に強く、進入した新しい環境で分布拡大、繁殖し、進入した場所の生態系を破壊することである。

世界中ほとんどの国がこの複雑でコストのかかる侵略的外来種の問題に取り組んでいる。例えば、米国、英国、オーストラリア、南アフリカ、インドおよびブラジルに侵入したペストによる環境的損害額は、1000億米ドル(2006年CBD)とされる。侵略的外来種による脅威は日に日に増大し、経済的、環境的にこうむる影響は深刻であるため、緊急課題となっている。



代表的な侵略的外来種

Examples of Invasive Alien Species

  • カスピ海、黒海原産のカワホトトギスガイ(ゼブラ貝):漁業や軟体植物の住環境に悪影響を及ぼし、北米五大湖やミシシッピ川流域の船舶や発電所の取水パイプに取りついて被害を出している。
  • アマゾン川流域原産のホテイアオイ:熱帯生息地に侵入、5大陸50カ国以上に広がっている水草で、水路を詰まらせたり船舶の妨害になったりして地域の人々の生活に打撃を与え、病気や病気の媒介動物にとって理想的な条件を生み出している。
  • インド周辺の属島原産のクマネズミ:海洋島に潜入し、現地で繁殖している地上営巣性の海洋鳥の繁殖を阻害する。世界中に広まっている。
  • 鳥インフルエンザA型(H5N1)のような新型病原体:温帯・熱帯地域の人間および動物に打撃を与える。


生物多様性条約と侵略的外来種

The CBD and Invasive Alien Species

生物多様性条約(CBD: Convention on Biological Diversity)とその締約国(2008年10月現在で191カ国)は、侵略的外来種に対し緊急の対策をとるべきであると認識している。CBDの第8条(h)項は、「締約国は、出来る限り可能かつ適切な範囲で、生態系、生息環境および生物種を脅かす外来種の侵入防止、制御、根絶をすること」と規定している。CBDは侵略的外来種に関し、世界的なプライオリティおよびガイドラインを設定し、情報を収集し、国際アクションの調整を支援している。また、CBDは生態系、生息環境および生物種を脅かす外来種の予防、侵入および影響緩和に関するガイダンスを採択した。
(CBDサイトで閲覧可能。英語。COP 6 Decision VI/23



侵略的外来種問題への取組み

Tackling the Problem

侵略的外来種に関しては、「予防」が最もコスト効果が高く、効率的な方法である。最初の場所で侵略的な種になるのを食い止めることが、防御の第一線である。各国政府は、税関チェックを行い、積み荷の検査をし、リスクアセスメントを行い、検疫規則を作り、侵略種の入国制限に努めているが、世界的な検査やリスク分析の能力は十分ではない。

侵入を予防する経済的なツールやインセンティブを開発したり、一般の人々を教育し認識を高めることも重要で、それにより、どうすれば侵略的外来種の侵入や繁殖を制限できるかについて十分な情報に基づいた決断ができるようになる。侵略的外来種は、各国政府、経済セクター、NGOや国際機関間の協力を必要とする世界的な問題である。また、政策決定者、消費者、園芸家、土地所有者、教育者、若者、レクリエーションを楽しむ人達など、個人個人もまた大きな役目を担うべき問題である。



IDB 2009のロゴ

2009年国際生物多様性の日のロゴ
画像をクリックするとロゴの説明を表示します

 

14 Apr. 2009 posted
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